製造業では部署をまたいで連携する業務が多く発生するため、コミュニケーションの効率化やトラブル防止がそのままリードタイムの短縮や品質向上につながります。この記事では、リードタイムの短縮・品質向上を目指したChatwork活用方法をご紹介します。
- 対象
- 全プラン
- 製造業向け
- 経営層向け
こんな課題ありませんか?
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製品に関する連絡共有に時間がかかったり、抜け漏れが生じたりする
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関係者が多く、意思決定するのに時間がかかってしまう
-
仕入先や協力会社とのやり取りが手間
このような課題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか?
課題を解決する活用法
下記のチャット活用術を参考に、課題を解決していきましょう。
■「案件管理用チャット」の活用
案件に関する連絡共有を行うチャットです。受注形態や製造時の特徴ごとにグループチャットを作り分けて活用しましょう。
【メリット】
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チャットの投稿ひとつで関係者全員への共有が完了し、連絡調整の工数削減とスピードアップにつながる
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グループチャットにやり取りを集約することで、関係者への共有漏れや連絡忘れが減らせる
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チャットに投稿したファイルは検索・ダウンロードが可能なので、紙の資料を探す手間が減らせる
【チャット内容】
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写真や動画、ドキュメントなどのファイル共有
(仕様書や作業手順書、図面、試作品の画像データなど) -
案件に関する連絡共有
【グループチャットの設定】
以下を見本に設定してみましょう。
【1】命名規則
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案件ごとのチャット名は「【社内】顧客名+案件名+製品番号or仕様名」のルールで作成
例:【社内】 〇〇電機様_ハイトロン18L_ウラ112mm -
お客様ごとのチャット名は「【社内】 顧客名」のルールで作成
例:【社内】〇〇電機株式会社様
【2】設定メンバー
- 営業部
- 開発・設計部
- 製造部
- 品質管理・品質保証部
- 出荷担当
【3】概要欄の使い方
- 仕様書や作業手順書などよく使うファイルの保管場所(URL)を記載
POINT
取り扱う製品の特徴によって、グループチャットを作り分けましょう!
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リードタイムが長く、仕様変更が多い "受注生産型"の製品 は「案件ごと(注文・受注ごと)」のグループチャットが便利
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リードタイムが短く、仕様変更が少ない "見込み生産型"の製品 は「お客様ごと」のグループチャットが便利
■「製品情報チャット」の活用
開発・設計部門から工場外で働く営業やマーケティング部門のメンバーに製品情報を共有するチャットです。
【メリット】
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チャットに投稿するだけで、製品情報をタイムリーに共有できる
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グループチャットに情報が蓄積され検索できるようになるので、開発・設計や製造への個別問い合わせを減らせる
【チャット内容】
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取り扱い製品の改良情報
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同一シリーズの最新版の生産開始情報
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旧型の製造終了情報など
【グループチャットの設定】
以下を見本に設定してみましょう。
【1】命名規則
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「【製品情報】製品_シリーズ名」のルールで作成
例:【製品情報】丸皿ネジ_シリーズA -
製造終了した製品のチャットは「廃盤【製品情報】製品_シリーズ名」に、チャット名を変更
【2】設定メンバー
- 設計・開発部
- 製造部
- 営業部
- マーケティング部
【3】概要欄の使い方
- 該当製品の仕様書やオンラインカタログのURLを記載
POINT
検索機能を使って、蓄積した情報をノウハウとして利用しましょう!
検索できる機能は大きく3種類あり下記の通りです。
- 全チャット内での「チャット名・グループチャット検索」
- グループチャット内での「メッセージ検索」
- グループチャット内での「ファイル名検索」
上記の検索機能を活用し、「質問する前に検索する」を実施することで、同じ質問が何度も発生することを防ぐことも可能です。
■「クレーム・トラブル共有チャット」の活用
クレームやトラブルを関係部署へ素早く共有・対応するためのチャットです。"受注生産型" と "見込み生産型" でチャットの命名規則や参加するメンバーが変わります。
【メリット】
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関係者とスピーディーに情報共有・連携を取ることで、クレーム・トラブルの早期解決につながる
【チャット内容】
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クレームやトラブル内容の共有
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ビデオ通話機能を使って対応策の検討会議
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対応状況の進捗確認など
【グループチャットの設定】
以下を見本に設定してみましょう。
◆ 受注生産型の場合
【1】命名規則
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「【クレーム】顧客名_製品名・仕様_納品月」のルールで作成
例:【クレーム】H電機様_ハイトロン18Lウラ112mm_7月納品分 -
対応が完了したチャットは「対応完了【クレーム】顧客名_製品名・仕様_納品月」とチャット名を変更
【2】設定メンバー
- 営業部
- 設計・開発部
- 品質保証・品質管理部
- 製造部
- 出荷担当
◆ 見込み生産型の場合
【1】命名規則
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「【クレーム】製品名_概要_発生日時」のルールで作成
例:【クレーム】大きなハムカツサンド_異物混入_6月10日発生 -
対応が完了したチャットは「対応完了【クレーム】製品名_概要_発生日時」とチャット名を変更
【2】設定メンバー
- サポート部
- 営業部
- 設計・開発部
- 品質保証・品質管理部
- 製造部
- 出荷担当
POINT
ビデオ通話機能を使い、オンライン会議を実施しましょう!
「Chatwork Live」というビデオ通話機能を使って、オンラインで会議を実施することも可能です。Zoomを活用している方は、ZoomとChatworkを連携設定しておくと、グループチャット内のメンバーとの会議設定が簡単にできるようになります。
▼「ビデオ」アイコンをクリックし、「Chatwork Liveを開始」もしくは「Zoomミーティングを開始」をクリックし、参加メンバーを選択すると、ビデオ/音声通話を開始できます。
各種機能の使い方
▶ 社外の方とChatworkでつながる方法はこちらを参照
▶ グループチャットの作成方法はこちらを参照
▶ グループチャットに招待する方法はこちらを参照
▶ ファイルを送信する方法はこちらを参照
▶ Chatwork Live(ビデオ通話)の方法はこちらを参照
▶ Zoom連携の設定方法はこちらを参照
ご紹介した活用法をぜひ実践してみてください!
※ページ上の各種情報は掲載日時点のものです。実際の画面と機能およびデザインが一部異なる場合があります。
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